2012年6月22日金曜日

結婚式の季節

フランスは6月に入ると結婚式が多くなります。
私の働いているワイン屋さんでも、今月初め、結婚式用にシャンパーニュの大量注文がありました。また、普通に一本買いに来たのかなと思っていたら、「祝宴に出す赤ワインを探しているので、もし気に入ったら50本ほど注文したいけどストックはありますか?」と聞かれて慌てたり。

フランスではジューンブライドという観念はないのですが、初夏は日も長くなり、外に出たくなる季節、気持ちもなんとなくオープンになるし、気候的にもこういったセレモニーに向いているのでしょう。ただ、7月14日のパリ革命祭を過ぎると8月末までヴァカンスに出る人が多いので、6月からそれまでが結婚式の最も多い期間になるようです。

そしてこの時期に結婚式の多い理由がもうひとつ。それはズバリ、税金対策!
フランスの所得税は、毎年4月〜5月頃に前年一年間の収入額を申告することになっています。前年に結婚した場合、一年間のうち独身であった期間の収入と結婚してからの期間の収入に分けて申告します。私はどう計算するのかよく知らないのですが、これらの期間がちょうど半々だと一番得をするのだそうで、6月に結婚するのが良いのだとか…。

そういうわけで、6月の週末は結婚式に参列しに行く車をよく見かけます。リボンや風船を飾っているのですぐわかります。そして、お祝いのクラクションを鳴らしながら走っています。そういう車に出会うとなんとなくこちらも浮かれた気分になります(単純?)。今日も遠くにクラクションが聞こえました。

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