2012年8月5日日曜日

今日のワイン:Audrey et Christian Binner, "Katz'en Bulles (Riesling 2009)" (bis); / Jean-Yves Péron "Vers la Maison rouge" 2008

8月に入ってフランスはヴァカンスまっさかり!パリはどこもかしかも閉まっているお店が多く、住宅地は人気も減って少し寂しい感じ。うちのワイン屋も今日から2週間半ほど夏休みです。昨日の土曜日が最終日でした。

店主は一足先にヴァカンスに出てしまったので、一週間ほど一人で店番でした。週の半ばは意外と普通に売り上げもあり、「ヴァカンス用にまとめ買いしに行く」と予告していたお客さんが何人かいたので、もしかして最終日は混んだりするのかも??とドキドキしていたのですが…全く逆、ものすごーく暇でした。そんなのんびりした雰囲気のなか、以前働いていたSさんが奥さんと一緒に遊びに来てくれ、私の夫も珍しく迎えに来てくれたので、閉店後に「明日からお休みだし、一杯いきますか?」ってことで、ワインセラーで冷やしてあったビネールのスパークリングを開けました。

ビネールのカッツアン・ビュル、これで二度目(最初はこちら)。前回も「うん、ぶどうの果実味がぎゅっと凝縮されてて美味しいね〜」とは感じたのですが、今回はもっと美味しかった!!泡は若干弱めですが、個人的にはクレマンなんかだとシュワシュワしすぎて苦手なので、これくらいのが好きです。味は、なんだか複雑さが増した感じ。「蜂蜜をかけたゴルゴンゾーラ」とはSさんの奥さんの表現でしたが、なるほど、甘みと酸のどちらもがしっかり主張していながらバランスとれてる!このままで十分美味しいし、やっぱりチーズ(ブルー系でもハード系でも)に合いそう。他に、豚ひき肉のパイ包みなんかどうかな…とふっと浮かびました。「最初から最後まで(前菜からデザートまで)これで通せそうですね」と言うSさんに同感。(ただ、これに合うもので献立を考えたら、少し重めなコースになるかも?)

あまりに美味しくてハッピー気分♪
で、火がついた夫が「次は何飲む?」って言うので…ジャン=イヴ・ペロンのガメイ「ヴェール・メゾン・ルージュ」。

実はこれ、4年前に夫がこのワイン屋に初めて来たときに店主に勧められ、夫の好みにバッチリ合致してしまってこのワイン屋に通うきっかけになった私たちのキー・ワイン。(私は働き始める前、ここにお客さんで来ていたのです。)当時、夫はかなり気に入ったようでしたが、私にはイマイチなワインでした。酸味が強過ぎ、なんだか深みに欠けるような気がしたのです。しかしそこはポテンシャルがまだまだ読みれない未熟さの証拠だったのでしょうね。
先日、店内整理をしていたら、このワインが残っている段ボール箱を見つけ、思い入れがある私は「絶対また飲みたい!」と思っていたのでした。別の日にお客さんとこの生産者の話がでたこともあって、店主と電話で業務確認(?)していたときに、このワインを売り場に出して良いか聞いてみたら、「うーん、今どうなってるかわからないから、夏休み明けにテイスティングしてみてからだな」との返事。えっ、そのテイスティングのときに私はいないかもしれないし、それで美味しかったらすぐ売れちゃって入手できないかも…とちょっと焦った私。私の不安(不満?)を感じ取ったのか、「それともなければ、君が一本持って帰って飲んでみてもいいよ」と店主が一言付け加えてくれました。
…という経緯があり、「じゃあ今飲んでみよう!」ということで、開けてみました。

ちなみに、ジャン=イヴ・ペロンはサヴォワ地方の若い生産者。2004年から独自のワインを作り始めたそうですが、彼のワインはとても美味しく、ここ3、4年で人気急上昇、値段も高騰気味。私はそうそう手が出せません…。唯一、ガメイで作った「ヴェール・メゾン・ルージュ」がお手頃価格だったのですが、最近は生産していない模様。
(2013年6月11日追記:ガメイだとずっと思っていたのですが、モンドゥーズだそうです。)

まず、色がとても薄めで、時間が経っているせいか、少しオレンジがかっていました。飲んでみると、酸味はずっと落ち着いて、ミネラルと深み、うまみが感じられ、すっごくすっごく美味しい!!

で、即買い(2本)。

照明を落とした店内で、まったりとおしゃべりしながら美味しいワインを飲んで、とっても楽しかった!そして気がついたらもう夜11時!閉店から2時間以上過ぎていたのでした…。あまりにゆるやかな時間だったので、そんなに遅くなっているとは気がつきませんでした。

お店をしっかり閉めて、さあヴァカンス!
いっぱい飲むぞー。

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