2012年9月30日日曜日

今日のワイン:La petite baigneuse (Céline et Philippe Wies) "Les Loustics" 2010, Yoyo "La Tranchée" 2011

ケヴィンのお店、Autour d'un verreのソムリエ(兼サーヴィス係)のロマノが9月いっぱいで辞めるそうなので、私たちと同じく常連の友人二人と待ち合わせしてお邪魔しました。

メインに4人中3人が仔羊、1人がローストチキン。ワインはいつものようにロマノにお任せ。「ちょっと冷やした方が良いと思うので」と、瓶にかぶせるタイプのワインクーラーをつけて出してくれたのですが、それがラベル部分を隠したので、ブラインドテイスティングのようになって、「うーん、ラングドックかな」「違うと思う」「いや、確かにラングドックの品種の味がする」…などと当てっこ。
たしかにラングドックの自然派ワインの風味はあるのですが、太陽をいっぱい浴びてどっしりとした南ワインとはちょっと異なる、軽めのフルーティなワイン。
私は、実は前菜のスープの唐辛子がききすぎて、ちょっと味がわからなかった…と言い訳。ただ、マセラシオン・カーボニック特有のフルーティな香りがしたかな?というくらい。
…で、ワインクーラーをとってみたら、やっぱりラングドック地方のワインでした。それもスペイン国境に近い方のルシヨンのドメーヌ、ラ・プティット・ベニューズのレ・ルスティック。
95%グルナッシュ+5%シラー、土壌は純粋なシスト(頁岩)、北向きの畑だそうです。なるほど、ミネラル感あってフレッシュ。ロゼの仔羊に合います。
ちなみに、「仔羊」または「羊」というと「クセがある肉だから濃い赤の方が合う」と思われるかもしれませんが、仔羊は羊よりもクセが少なく、特にロゼに調理した場合は意外と繊細なので、私は若干軽めの方が合うと思います。

お腹が空いていたのでメインをさらっとたいらげ、ちょうどワインもなくなりました…が、ワイン好きのメンバー4人がこれでおさまるワケがない!
「もう一本、お願い!」とロマノにまたまたお任せ。そうしたら、「サヨナラワインで僕のプレゼントです」と、またまたワインクーラー付きで出してくれました。で、またまたブラインドになったわけですが、一同、「これは美味い!」と感嘆。ホント、美味しければAOCとか品種とか、何だって良いんですよね。
と言いつつも、私は「これ、知ってるなあ…」と密かに謎解き。「Yoyoじゃないかな?」
…って、コレ、当たった!
ヨーヨーのラ・トランシェ。品種はグルナッシュ100%。最初のノートはヨーグルトっぽい香りでしたが、その乳酸発酵の風味も魅力のひとつ…かな?バニュルスというスペイン国境の近くの地域で造られていますが、南ワインの先入観をくつがえす洗練されたフルーティさ。ほとんどデザートみたい。おつまみ無しで、これだけで美味しく飲めちゃいました。ロマノ、ありがとう!

ロマノは、カリブ海の島にある星付き豪華レストランに転職だそうです。(ケヴィンのビストロとのギャップにビックリ。)ケヴィンのところでご飯を食べるときのワインは、いつもロマノに安心してお任せしていたので、彼がいなくなって寂しいですが、がんばって欲しいです!「一年後にはパリに戻ってくるよ〜」と約束してくれたロマノ。そのときを楽しみに待ってるよ〜!

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