2012年10月15日月曜日

瓶詰めイベント

店主が友人と共同で樽ごとワインを購入したとのことで、お店で瓶詰めしよう!ということになりました。

ワインは、ボンヌゾーというロワール地方で造られたもの。この地域のアペラシオンを名乗るのが認められているのは、白の極甘口ワインのみ。今回のはアペラシオンなしですが、果皮にカビがついて糖分が凝縮されたブドウからつくられる貴腐ワインです。セバスチャン・ガンデュベールという生産者で、ブドウはオーガニック栽培、醸造過程で酸化防止剤無添加の自然派ワイン。

そして樽は容量225リットル。樽だけでもなかなか重そうですが、それだけのワインが入っているとものすごーく重そう。瓶詰めイベントに先駆けること一週間ほど前に樽が運び込まれたとき、男性6人がかりで車から下ろしていて、かなり大変そうでした。

というわけで、一週間ほどお店で預かっていたのですが、お客さんたちも興味津々。「瓶詰めするので来てね〜」と声をかけていましたが、日曜日の午前だったのと、当日は生憎の雨で、思ったよりも人は少なめ。でも結果、その方がよかったかも。ただでさえ段ボールが積み上げられて狭い店内に、この樽の他、瓶に栓をする機械を設置。そのうえ、次々と洗った瓶が運び込まれ、詰め終わって栓をした瓶も所狭しと並べられていき、移動困難な状態に…。
私も写真を撮りたかったのですが、なかなか良い場所に行き着けず、ちゃんとした写真が撮れなくて残念。しかも途中でバッテリーが切れちゃったし。
…というわけで、写真はブレブレだし何かよくわからない状態のものしかなくてごめんなさい。

瓶詰めを見るのは初めてだったので、面白かったです。
樽から外の容器にチューブでワインを流し込みます。容器の中で浮いている白いボールは…何なのかわかりませんでした。極甘口なので、白ワインといってもかなり濃く、琥珀に近い色。
容器に瓶をさしてワインを流し込みます。いっぱいになると自動的に注入が止まります。(重みで止まるようになっているのかな?)
その後ろで、栓をする機械が待機。
セバスチャンが、瓶内の量を微調整してコルク栓をしていきます。

さて、当日、開始予定時間は10時半でしたが、「来るのは何時でもいいよ」という店主の言葉に甘えつつ、まあ準備にやっぱり人手が要るだろうなあと思い、11時に到着。…って、着いてみたら店主しかいないし…。しかも彼も5分前に来たばっかり。生産者のセバスチャンがもう少し遅れてやって来て、それから栓をする機械を設置して、瓶を洗って…とかやっていて、本格的に瓶詰めが始まったのは結局12時近く!相変わらずの呑気チーム…。そして、徐々に人が集まり、瓶詰めが始まる頃には結構な人だかりに。でも、最初は神妙に見物していた人たちも、試飲が始まり、ずっと同じ地味な作業の繰り返しなので飽きてきて、やがて働く人たちを尻目におしゃべりに夢中。まあ和気あいあいとして、これがいつものペースなのですが。

途中、残りの量が少なくなってからワインがうまく流れ出てこず四苦八苦したりしつつ(こういうことに精通しているはずのセバスチャンは奥さんを迎えに行っていていなかった)、最後はひっくりかえして樽を空にし、約4時間かけて瓶詰め終了。お疲れさまでした〜!

この後は、ビストロでワインに合わせた食事会。私は参加しませんでしたが、フォワグラ、ポトフ、ブルーチーズ、タルト・タタンというメニューだったらしいです。瓶詰めが大幅に遅れたため、13時からの予定が16時過ぎからスタートとなり、ビストロのシェフもしびれを切らしていたことでしょう。同情…。

0 件のコメント:

コメントを投稿