2012年10月5日金曜日

今日のワイン:Domaine Alexandre Bain "Puilly-Fumé" 2009

昨日は仕事ではなかったのですが、お店の地下カーヴの工事をしているので様子を見に寄ってみました。たまたま営業の方が来てテイスティング会となり、そこへ店主の友達も加わって、和やかな雰囲気のまま居座り、いつの間にか接客している私。結局、閉店までお手伝い。とはいえ、閉店近くになると人もまばらで(っていうか、もともとそんなに忙しくない店だし)、店主が「コレ、飲んでみる?」って、冷蔵庫から一本出して開けてくれました。
プイイ・フュメのアレクサンドル・バン!
これを出されて断るワケがありません。

開けたては、完熟ぶどうのふくよかな甘みたっぷり、同時にミネラルも多少感じられます。私はまだよく感じ取れないのですが、店主曰く、「残念ながらSO2(二酸化硫黄)添加がわかる」とのこと。とはいえ、多量ではないはずです。ドライフルーツと南国のフルーツ(ココナッツやライム)の味わい、シナモンのようなスパイス…そして段々と、ワインを支える土台にある石のミネラルさが現れて、最初よりだいぶ甘みが抑えられてきました。時間がたつと、実はかなりミネラルで、意外としまりのあるワイン。
「アンコウのココナッツミルク煮なんか合いそう」と店主。「うんうん、でもあんまりスパイスがききすぎてない料理が良さそう」「そう、ちょっとレモングラスを加えるくらいで」…「あと、鳩の薄いパイ包みとかさあ」「うーん、それか、全然手をかけてない料理に良いかも。良質のチキンを単純に塩でグリルしてレモン汁をかけたやつとか」…なんて、二人で想像をふくらませて盛り上がりました。こういう、想像力(食欲?)を刺激されるワインって楽しい!
そして、ついつい手が止まらず…。閉店時間となったので、店主が飲みきらなかった残りをくれました。

家に着いてから、帰宅の遅い夫を待ちつつも、続きを一人で晩酌。おいしい〜、やめられない〜…と良い気分で飲んでいたのですが、帰ってきて味見した夫に「うーん、SO2が入ってるんじゃない?僕は好きじゃないな」と一蹴されてしまった…。がーん。
たしかに、SO2が入ってるなというのは、飲んでいて私にもなんとなく感じられたし、最後はかなり落ち着いておとなしい味わいになってはいたんですけれども…。
まあ、人の好みはそれぞれ違うってことの良い例でしょうか。しかし挫けずに、次、以前飲んでとても美味しかったマドモワゼルM(2009年)を奮発して買ってこようかなと思います!

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