ジャン=フランソワ・ガヌヴァの「クロ・シャン・ベルナール」2010年。
ガヌヴァはジュラ地方の自然派ワインでトップクラスの造り手として人気があります。ものすごい数のキュヴェがあるらしいですが、うちのお店に現在入っているのは全部で5つ。このキュヴェはサヴァニヤン種、土壌はシスト。
サヴァニヤンはジュラ特有の品種で、この地方独特のワイン、ヴァン・ジョーヌに使われます。(ヴァン・ジョーヌとは、樽熟成中に蒸発する分の継ぎ足しをせずに、ワインの表面に酵母によってできた膜で酸化を抑制しながら6年寝かせる、とても辛口で独特なワイン。)
私はこの品種はあまり飲んだことがなく、「すごく辛口」というイメージがありました。でも、このシャン・ベルナールは柔らかさもあって、柑橘系フルーツやフローラルな香りで複雑な味わい。それでいて雑味がなくて洗練されている。
抜栓直後は閉じた感じでしたが、残しておいた半分を二日後に飲んでみたら、石油っぽさが薄くなって、他のアロマが出てベターな状態でした。(この石油っぽさはシスト土壌からきているのかも?)
うーん、サヴァニヤン、奥が深そうだ。
やっぱり値段が高いのはそれなりに格が違うんだなあ、と実感したワインでした。(そうでない場合も多々あるのですが…。)
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