2013年11月10日日曜日

今日のワイン : Pechigo (Sylvain Saux) "La Mothe " 2006

10月の終わり、ハロウィンの時期ですが、フランスはToussaint(万聖節)のヴァカンスでした。店主が子供に合わせてヴァカンスをとったので、私もその後に休みをもらって、またまたブルターニュの田舎家に来ています。(夏のヴァカンスから帰ってきたばっかりな気がするが…?)

で、今日は、ストックの中からいつ買ったかも忘れてしまった白ワイン。

ペシゴ(シルヴァン・ソー)の「ラ・モット」、2006年(多分)。
裏ラベルを見てみると、どうもシャルドネとモザックらしい?
開けてすぐ注いでみたら、細かな泡が見えたので、ちょっとガス(二酸化炭素)がありそうだったことと、かなり揮発酸の香りがしたことで、少し待ってみた方がよさそうな感じがしました。
ちゃんと冷やしていなかったし、夕食の準備をする間、冷蔵庫へ入れて待つこと数十分。
やはり揮発酸はすごくあって、でもそれがややおとなしくなったら、まあまあ飲みやすい。
しばらく料理に追われつつ、時々グラスを傾け、「このリンゴっぽさがモザックなのかな?」なんて思いながら飲んでいたのですが…
腰を落ち着けて飲んでみると、結構甘い。(室温になっていたせいかもしれませんが。)この甘さがなんだかどっしりきて、あまりしっくりこない。むしろ若干ウザい感じ。

揮発酸(マニキュアの除光液とか、お酢っぽい感じ)は、全然ダメな人もいるでしょうが、多少なら個性を光らせる要素にもなると思います。なので、揮発酸を感じるワインは、人によっては受け入れられないかもしれないし、逆に面白がられるかもしれない。私は、どちらかというと、揮発酸のある白ワインに慣れているので、抵抗なく受け入れてしまう方。

でも、この甘さは…。

まるみのある白ワインは好きだけど、なんか重い。

いや、そんなには重くない。
でも、なんかウザい。

例えば、第一印象はなかなか感じが良くて面白くて、まあまあ友達としてやっていけるかも…と思いつつ、半日一緒にいたらウザくなるタイプ。

赤ワインが飲みたかった夫は、これは一杯しか飲んでないのですが、「すぐ胃にもたれて、疲れさせるワインだと感じた」とのこと。彼は最初から好きになれなかったようです。

こういうワインは、「良い」「悪い」と単純に断定するのではなくて、「好き」か「嫌い」か分かれるものなのだなあと思いました。

というか、ワインというのはそういうものなのでは…と、久々に考えさせられました。

人にそれぞれ個性があるように、ワインにもそれぞれの性格があって、一致・不一致があるのよね。

結局、一人でこのワインを飲み続けていますが、慣れてきた?というか、「まあ、つきあってみたら悪いヤツじゃないし…っていうか、結構いいヤツじゃん?」という感じ。

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