2014年1月26日日曜日

今日のワイン : Sébastien Riffault "Skeveldra" 2007

今年に入って、最初に「うーん、これはすごい」と唸ったワインは、ジャン=マルク・ブリニョ「ラ・コンブ」(ヴィンテージ不明)でしたが、複数人でランチの途中、それも携帯電話を持ってきていなくて、写真が撮れませんでした。品種はサヴァニヤン、スッキリした酸とクリーミィなテクスチャー、底のあるワイン。しかし、一緒にいた人が勝手にこれとか高めのワインを頼んでくれちゃったので、会計のときちょっと頭が痛かった…。

で、二本目に「うーん、これはすごい」と唸ったのがこちら。
セバスチャン・リフォー「スケヴェルドラ」2007年。
ロワール地方サンセールのワインで、品種はソーヴィニヨン。双頭を成すもう一つのキュヴェ「オクシニス」の土壌が石灰質なのに対し、こちらはシストの混じった畑。
昨年、ジャン=イヴ・ペロンのところに収穫の手伝いに行ったとき、ブラインドで飲んだアレクサンドル・バンのピュイイ・フュメ「ピエール・プレシューズ」もソーヴィニヨンでしたが、一緒に飲んだ人が「これがソーヴィニヨン!?」と驚いていたのを思い出しました。セバスチャン・リフォーとアレクサンドル・バンはご近所さんで、そのせいか、少し似ているところがあるかなと思います。この「スケヴェルドラ」も、私が苦手なソーヴィニヨン特有のいわゆる「ネコのオシッコ」な香りがなく(土壌によってそれが出たり出なかったするらしいですが)、どちらかというとレモンっぽい。筋が通っていて奥行きがあり懐が深い。骨太なようできめ細かい酸がキラキラしてる。
実は、この日は特別ワインが飲みたいという気分ではなかったのですが、だからこそ、敢えて飲むならすごく美味しいワインを開けたいと思ったのです。多分、普段飲んでいる「そこそこ美味しい」デイリーワインにしていたら「ああ、やっぱり今日はワインの気分じゃないや」で終わっていたのではないかと思うのですが、「ああー、美味しいワインってあるんだなあ」とすっかり覆されました。

因みに、これは昨年、私の誕生日に店主プレゼントしてくれた一本。人生、山あれば谷あり、ワインにかかるお金もまた然り、ですな。

0 件のコメント:

コメントを投稿